「憧れ」という感情の裏側にあるものとはなにか。
自分とはかけ離れた世界で、
強く心が惹かれてしまうこと。
目標や夢につながり成長ももたらすと同時に、
達成できないことへの苦しみや焦りなど自分を見失う
負の方向へとさまようことにもつながる。
学生時代の空気感が私の中にも流れ込んできた。
リアルな映像で、パサパサするような空気感が、
まるで高校生かのように思えた。
私は痛いほど「憧れ」という感情に振り回された
学生時代だった。自分が嫌いで、自信がなくて、
感情をすべて隠していたあの空間。
自分を変えたくて、私も「憧れ」の人に近づいた。
意図的ではなかったけど、何かに引き込まれるように
その人の近くにいた。少しでも吸収したかった。
彼らになれるわけじゃなかったけど、
なれる気がした。
堂々とした彼らの背中を見つめて。一緒にいることで
成長も苦しみもあった。
不思議な空間にさまよったような
ふわふわ感が流れていた。いい記憶も苦しい記憶も
あったけど、私にとって大切な時間だったと
確信している。きっと彼らも。
心をひらいて。誰も受け止めてくれなくても、
認めてもらえなくても、自分や大切な相手のために。
3人が交わったことで、自分と向き合うきっかけや
周りの世界を広く見渡せるようになったのかな
って思った。
高校の卒業式、子供と大人の狭間、
色んなことが訪れたあの時空の中で。